POUND THE ROCK
ファウンダーのいまだ唯仁です。

ビジネスアスリートにとって、特に重要視する時間管理術。

〝時間〟の速さは、人によって感じ方が違うもの。また、〝時間〟に「縛られて」ビジネスをするのではなく、〝時間〟に「縛られず」ビジネスをした方が楽しい。

ということは、誰もが思い描いていることですね。

今回は、その独特の行動哲学を基盤に、金儲けの達人だとして嫉妬と羨望を集めてきた世界トップ1%のコミュニティを構築しているユダヤや華僑の時間観をご紹介します。

ユダヤの〝時間観〟

〝時間〟とは、増やしたり貯めたり、借りれない。稀少な資源

「ユダヤ人と結婚して20年後にわかった金銀銅の法則50」の著者で翻訳家の星野陽子さんは、そんなユダヤ人の時間観について、

ユダヤ人は、お金よりも時間の方を大切にしています。お金は際限なく増やしたり、貯めたり、借りたりできるんですが、時間はそれができないし、一度失うと二度と取り戻せないという考えがあります。時間は、本当に稀少な資源だとよく言っています。

とおっしゃっています。

また、ユダヤの格言に、

「毎日、今日が『最初の日』と思え。毎日、今日が、『最後の日』と思え」

とあるそうです。

イスラエルの現状や彼らの辿った迫害の歴史を思えば、格言の本意もうなづけてしまいますよね。

また、ユダヤ教の聖職者によると、

最もひどい犯罪は殺人。さらにひどい犯罪は、自殺。
精神的な自殺は、身体的な自殺より悪い。
時間をつぶすのは、精神的な自殺に値する。

徹底した、ユダヤ人の時間観が伺えますね。

 

華僑の〝時間観〟

自分の心理状態と時間は連動するという考え方

華僑の人々も、時間を大切にしていて、時間に支配される概念はないそうです。
時は『金』なりと言いますが、華僑の方々は、時間を『命』だと考えています。

面会一つ取っても1時間なら、その人の命の中の1時間を分けてもらっているのだ。

「東の大富豪の教え」の著者である、真弓・ナタリー・ユエンさんは、そう語ります。

これは、様々な分野でも通じるマインドですよね。もちろん、世界で活躍するビジネスアスリートも、この共通したマインドはベースにあります。

さらに、ユエンさんは、自身が香港の大富豪から学んだ「焦らず急げ」の原則を、このように続けます。

時間が貴重なものだからこそ、目標や夢を叶えようとするとき、絶対に焦ってはいけない。悠然としていなければならないんです。気をつけねばならないことは、急いで行動に移す際は、〝焦る〟という心理状態にならないようにすること。どんなピンチの時も〝焦らず急げ〟と言い聞かせ行動することが大事なんです。

同じ1時間でも、起こる1時間と冷静で落ち着いた判断のできる状態の1時間では、その人にとっての長さ、密度、意義が異なるということですね。これはつまり、最初の例につながるお話ですが、自分の心理状態と時間は連動しているということです。

楽しいや、やる気になっている時などのいい心理状態にあると、深く集中できるので、時間がゆっくり感じたという経験ありませんか?

逆に、やるべきことが山積みしていると、焦りだけが先行してあっという間に時間が経ったと経験ありませんか?

この2つの違いって、

  • 焦る時の主体は、時間。
  • 急ぐ時の主体は、自分。

なんです。
つまり、その主体が、「コントロールする」ということですね。


投資をする上で、ネガティブな事柄は一切入れない

当然、華僑もリスク管理は行うそうです。重要なのは、ネガティブ思考とリスク管理は、全く別物であるという考え方です。当たり前ですが、華僑もユダヤも、投資で失敗したり、間違った判断を下すこともあります。

ただ、共通して言えることは、立ち直りが異常に早いと言われています。

時間は有限であり命であるという考えがベースにあるので、ネガティブに考えることは、時間の無駄、早く落ち込みから抜け出し、平常心に戻って、また集中していこうと考えるのだそうです。


日本人は、集中力が高いとは言われますが、
失敗すると立ち直りが遅いとも言われます。

また、この落ち込んだ状態からなかなか抜けられない気質は、「執着心」にあるとも、ユエンさんはおっしゃいます。

忍耐強い人は、一度立てた目標を何が何でも達成しようという意気込みを持っていると思いますが、あまりに頑張るとそれが執着心になってしまう場合もあります。華僑の人たちは、なかなか結果が出ないと、場合によっては、間違った方向に進んでいるかもと考え、すぐに目標に対する執着を手放して、どんどん方針転換していく。

結果論なのかもしれませんが、「執着を手放し、方針転換する勇気」「最後までやり抜く勇気」は、とても興味深い議題だと思います。

 

望まぬことに時間を費やす〝努力の罠〟

ユダヤ人の多くは、日本人のようなハードワーカーではありませんが、あくせくせず、非常にゆったりと日々を過ごしているそうです。

かつて、ピーター・ドラッガーは、『細切れの時間をまとめよ』と言いました。
彼らも、そうしてまとめた細切れ時間に、稼ぐための
仕組みや戦略の構築について深く考えるのだそうです。「7つの習慣」を書いたコヴィー博士の『緊急ではないが重要』な領域に重点的に時間を割いているも言えますね。

日本人の気質に、よく〝あくせく〟という言い回しがありますが、これは、カレンダー通りに「間に合わせる」ために働く状態でもあるので、時間に隷属しているとも言えます。

クエン氏は、この様を

「本当は望んでいないことに時間とエネルギーを費やす〝努力の罠〟

と言う言葉で表現されましたが、納得の言葉ですね。

スティーブ・ジョブスの有名な毎朝のセルフ・コーチング習慣に

「今日が人生最後の日だとしよう。
自分が今日やろうとしていることは、果たして自分のしたいことだろうか?」

とありますが、同じことを言っているようにも思えますね。

国家やその下で活動する企業では、時間の流れがきちんと定量化され、暦やスケジュールによって可視化されます。そこで生きる多くの人々は、その律儀な目盛りにしたがって、日々の生活を営んでいると言えます。

しかし、彼らは、
国々を渡り歩き、各地で規定された〝時間〟に従わない

その時間観は、時として、国や企業に頭も体も組み込まれた人々にとって理解不能で型破りに見えますが、ヒトやモノもカネも国境を越えていくこれからの時代を生き抜くための時間管理術として、大きな気づきになるのではないでしょうか?

あなたのビジネスアスリートライフに取り入れてみてはいかがでしょう?

まとめ

ユダヤの3つの時間観

  1. 時間を潰すことを「精神的な自殺」
  2. 毎日、今日が最初の日と思え。そして、最後の日と思え
  3. 時間は、「緊急ではないが重要」な領域に多く割く

華僑の3つの時間観

  1. あくまで悠然と。焦らず急げ。
  2. 「現れては消えるチャンス」のサイクルで考える
  3. ネガティなことを考えるのは、時間の浪費

 

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ファウンダー いまだ唯仁