POUND THE ROCK
ファウンダーのいまだ唯仁です。

みんな一所懸命頑張っているんだが、うまく成果が出ない。
疲れているのかな~。

そんな悩みありませんか?

ビジネスでも、スポーツでも、戦いにおいて、
心身の健康は、勝敗以前の問題です。

これは、個人に限ることでなく、組織としても同じことが言えます。
組織が、メンバーがバラバラで、不満が蔓延る、病気状態では、、、
組織が、大事なメンバーが欠けるなど、怪我状態では、、、
組織パフォーマンスも、最大に発揮できませんよね。

今回は、
ビジネスアスリートが、成果を生み出すために、
気を配るべき必要条件を、一つご紹介します。

軍は高きを好みて下きを悪み、陽を尊び隠を賎しむ

「孫子の兵法」(行軍編)にこのような言葉があります。

軍隊というのは、
低い所より高い所を好み、陽光の溢れた土地をよろこび、日陰を厭うものである

という意が込められているそうです。

「高い所」には、
  • 敵の状態を高所から見下ろせるので把握しやすい
  • 敵に攻撃を受けても、退きやすい
「低い所」には、
  • 敵の状態が低所から見えず、不安
  • 敵に高所より勢に乗じた攻撃に、不安
「陽光にあふれた土地」には、
  • 兵士の健康面・衛生面に良い
「日陰」には、
  • ジメジメと湿った日陰では、気分的にも優れず、病気も発生しやすい

という性質があります。

これらの性質を知り、戦略的に最適な選択をする重要さを説かれているわけですね。

 

孫子の兵法では、さらにこのような文が続きます。

生を養いて実に拠り、軍に百疾無きは、是を必勝と謂う

と文が続きます。

つまり、
英気を養うことができる高所・日向での駐屯は、
組織が充実した気力を持てるということ。
このことは、戦いで勝つための重要な前提条件なんだ
ということなんです。

「環境」づくりの重要さが説かれているということです。

 

前人未到の9連覇!帝京大学の勝利の環境づくり

2018年も大学日本一となり、前人未到を続ける帝京大学ラグビー部。

ラグビーという競技は、肉体強化や体調管理が重要視されていて、
人工芝のグラウンド整備や、寮生活の栄養管理に至るまで、
「環境づくり」の改革に、いち早く着眼したクラブで、
この9連覇の土台となっているとも言われています。

また、岩出監督は、9連覇を作り上げていく過程の中で、

「負けないための作法」がある

とおっしゃっています。

作法とは、
どんな状態であっても、そのことはとりあえず横においといて、
ともかくも行う決まり事のことです。

その中の一番はじめの作法が「環境を整える」とあります。

グラウンドはもとより、クラブハウスも寮も、
ゴミ一つ落ちておらず、清潔に整えられているそうで、
土足禁止の玄関先には、選手たちのシューズがいつも整然と並べられており、
クラブハウスに来訪された方の靴も、
帰られるときには、しかるべきところに丁寧に置かれているそうです。

すごい徹底ですよね。もちろん、選手自身で。。。

また、岩出監督自身も、
練習よりまず先に意識するのが、環境設定と言われています。

何よりも先に怪我を防ぎ、
安心してプレーができる安全な環境を整えること、
それも自分たちで行うこと。

勝ち・負け以前に、
その戦いの土俵に立てる状態をつくることが大切なんですね。

 

身の回りの環境を自分で整えると何が変わるのでしょうか?

きちっとしていく過程の中で、
個人やメンバーそのものの空気感が、清々しい気持ちになれるのではないでしょうか?

気持ちの切り替えにもなります。

成果を生み出す必要条件

「快適な環境」こそ組織づくりの原点

快適な環境とは、明るく清潔で整理整頓されている環境
すなわち、戦うことに集中して取りかかれる環境状態であること。

 

仕事をはじめる前に、
机の上や仕事周りを見渡し、整理整頓をまずやってみましょう。

整理整頓も時間はかかりますが、そのあとの効率が上がるのなら、
やらない手はありませんよね。

 

 

〜究極な勝利とその向こう側へ〜
いまだ唯仁