POUND THE ROCK
ファウンダーのいまだ唯仁です。
うまくいっていたものが、少しずつ歯車が狂い出す。
一度歯車が狂い出すと、
元に戻すまで大きなエネルギーを要するもの。
そうなる前に、時折、
今の状態を確認することはとても大切なことです。
高度競争社会を制するための11の資質
でご紹介した5つめの資質
【現実をありのままに見る力】ですね。
その兆候を見逃して、
結果的に負の連鎖に陥っていたなんてことも、
よくある話です。
復活できればいいですが、
それが倒産に突き進む過程だとしたら・・・。
今回は、その兆候をいち早く察知し、
軌道修正する方法を、紹介します。
誤った判断に導く5つの資質側面
孫武は、「孫子の兵法【九変編】」で、
『故に、将に五危あり。必死は殺され、必生は虜にされ、忿速は侮られ、廉潔は辱しめられ、愛民は煩わさる。凡そ此の五者は、将の過ちにして、用兵の災いなり。軍を覆し将を殺すは、必ず五危を以てす。察せざる可からざるなり。』
と表現しました。
現代風に超訳してみると、
「こうした理由から、リーダーシップを図る上で、時として5つの危険な資質の側面が出てくることを知っておかなければならない。
【必死は殺され、】先頭に立って懸命に戦うと、猛進のあまり全体を見渡すことを忘れ、殺される。
【必生は虜にされ、】生き延びることを考えてばかりだと、消極的になり、進軍をためらううちに、捕虜にされる。
【忿速は侮られ、】短気で、辛抱ができないようでは相手の挑発に引っ掛かってしまいやすく、敵に侮られる。
【廉潔は辱められ、】清廉潔白すぎると周囲の視線を気にしやすくなり、中傷されることで己を失うことがる。
【愛民は煩わさる】他人への思いやりが強すぎると、メンバーへの犠牲を減らしたいと思い、正念場での決断が鈍る。
これら5つの資質の側面が出ると、リーダーシップを図る上で判断に間違いを起こす原因となり、勝利が必要な戦いの上で邪魔な資質となるものである。過去の軍隊を滅亡させ、将軍を死に追いやった歴史を紐解くと、必ずこれら5つの点にある。よくよく肝に銘じ、その兆候を察しなければならない。」
いかがでしょうか?
「必死になれる」「清廉潔白である」など、一見素晴らしいと思う資質も、
場面によっては、判断を鈍らす原因にもなり、身を滅ぼしかねないと言うことですね。
資質が働く両方の側面を知った上で、
戦略的に使うことが、何よりも大事なわけです。
そのために、
冷静さを失っていないか、振り返る習慣を持つことが、
勝利が絶対のビジネスアスリートの
凡事なわけですね。
人格者だけというだけで、全てが好転するわけではない。
「勝利」が必要な場面では、周囲からどう見られたとしても、
冷静に判断して行動することが重要だということです。
判断を鈍らすことは、
「勝利」どころか、「敗北」の隙を与えることになるということですね。
メンバーや自分自身のミスや相手の挑発に、
カッと感情を爆発させたい時もあります。
しかし、
そんな時でも、軌道修正を考えて、冷酷なまでに判断を示すこと。
これが、勝利の絶対法則です。
勝利の絶対法則に、感情は1ミリもありません。
あるのは、行動と結果という不変的原則の上に成り立っているということ。
自分が混乱しているなと感じたら、
ぜひこの言葉を思い出してくださいね。
P.S.
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「しなやかに、したたかに勝つ」
POUND THE ROCK
ファウンダー いまだ唯仁