いまだ唯仁です。

ここ10年、インターネットの発達は、様々な分野に多様化をもたらしました。それは、一部の大ヒット商品だけでなく、無数の小さなヒット商品も同時に幅広く売れる世界へ。この流れを受け、日本国内では、起業成功を夢見て事業を起こす人が増えています。チャンスが増えたのはいいことですが、ライバルも当然のように増え、超高度競争社会というこれまでに類のない時代になっています。

では、この超高度競争社会で、ライバルを押しのけ、
起業を成功に導くには、どうしたらいいのでしょうか?

今回は、起業を成功に導くために欠かすことのできないスキルと、そのスキルの高め方を解説します。これから起業を考えるあなたにとって、成功へのヒントになればと思います。

 

起業を成功に導く不可欠な2つのスキル

ソロモン・ブラザーズ・アジア証券、ゴールドマン・サックス証券と外資系金融機関を経て、現在マネックス証券の代表取締役社長CEOの松本大さんによると、ご自身の海外経験から、多様化なグローバル社会で勝ち抜くスキルの一つは、「国語力」だとおっしゃっています。

「起業の成功」と「国語力」とは、一見ぴーんとこないかもしれませんが、「起業の成功」とコミュニケーション力」というと、納得しますよね。

コミュニケーションの基盤「国語力」

先のインターネットの発達の話の続きですが、情報や考え方についても同様で、マスメディアだけでなく、様々な意見に触れることが可能になり、個々人の価値観も分散しています。そして、この傾向は今後ますます強くなると言われています。

この個々人の価値観の分散は何を意味するのかというと、マーケティングに詳しい方はお分かりかもしれませんが、様々なお客さんの価値観、ライフスタイルを個々に認識していく必要性を意味しています。

つまり、この多様化が進む時代で、起業を成功に導く最重要スキルというのが、コミュニケーション力なのです。お客さんの欲しいものを知る、サービスを説明する、全てコミュニケーションです。会社の仲間と自分との間で方向性を話し合うのもコミュニケーションですよね。

そして、そのコミュニケーション要素の中で、最も重要なものが、「国語力」です。人間とゴリラのIQは、20ほどしか差がないと言いますが、その違いは、コトバを持っているかどうかと言われています。

ここで、国語力をシンプルに高める方法を2つご紹介します。

小説を読む

小説には、様々な感情や性格を持った登場人物が現れて、様々な行動を起こします。優れた文章に触れ、国語力を高めて行きましょう。自分とは全く違う行動パターンや考え方を疑似体験することは、人間の多様性を知る大きな効果があります。

インプットとアウトプットを繰り返す

国語力とは、自分が伝えたいことを的確に表現する力と言い換えてもいいかもしれません。

松本大さんは、この能力は同じ価値観を共有している環境にどっぷり浸かっていては磨かれないと言います。価値観も仕事も異なる前提条件も何もかも異なる相手とはゼロベースで伝えなければならない環境で、実践を繰り返し、表現力を磨いていく方法が、最大の効果があると言われています。異業種交流会などの参加もいいかもしれませんね。

さらに、国語力を磨いていくと、「論理的思考力」が身につきます。たいていの知識はネットで調べられますが、重要なのは検索する能力ではなく、そこから論理的に構築する力です。検索した情報(インフォメーション)を、つなぎ合わせ一つの知識(インテリジェンス)や理論に組み換える力とも言えます。

整理すると、よいインプットがなければ、アウトプットはできませんし、アウトプットの機会がなければ、インプットは、インテリジェンスに変換されません。インプットとアウトプットを繰り返す訓練こそが、「論理的思考力」を成長させる近道となります。行動スケジュールを仕組み化することをお勧めします。

 

起業の成功に必要なのは、アイデアではなく、、、

起業の成功に導くスキルの一つは、「国語力」でしたね。

もう一つのスキルは、、、
「継続力」です。

起業の成功に必要なのは、アイデアではなく、、、
「継続力」です。

 

発明エジソンの名言に、

発明は1パーセントのインスピレーションと99%のパースピレーション(汗)である

という言葉がありますよね。あのエジソンですら、アイデアは100万分の1の要素でしかないと言っているのです。それなのに、失敗する起業家のほとんどは、一つをコツコツと継続していく方法より、様々なアイデアに奔走しています。

起業の成功において、何より重要なのは、「継続力」です。たとえ、起業できたとしても、続けられなければ絶対に成功はありえません。常にお客さんの要望を探し見つけ、技術の進化に適応し、様々なパートナーに説明して理解を求める。利益を出し、会社が潰れないように日々アップデートを行う。これらを持続させて、起業を成功に導くことができます。

メンターのコトバを借りると、〝ビジネスはマラソンだ〟といいます。まさしく、そうですよね。試合運びもそれぞれですが、走ることを止めれば、ゴールのテープを切ることはありません。

 

最後に、「継続力」を高めるコツを2つご紹介します。

自分の才能を見つける

プロ棋士の羽生善治さんは、著書「決断力」の中で、

才能とは、同じ情熱、気力、モチベーションを持続すること。

とあります。裏を返すと、持続するものが「才能」なんですね。

「これまでの過去の中で、情熱を持って取り組んだものは何ですか?」
「お金をもらえなくても、続けたいと思うものは何ですか?」
「どんなものであれば、苦しみを楽しさと思って取り組めますか?」

同じ志の仲間がいる環境をつくる

羽生さんは、「続ける情熱」を持った人が、近くにいることも、同じくらい重要だと言います。これは、マスターマインドとも言いますが、同じ志を持つ仲間がいる環境(コミュニティ)に自分の身を置くことが、二つ目のコツです。人は、なんだかんだ依存する生き物です。うまく依存する心を利用して、マスターマインド環境に身をおくと、行動習慣がぐーっと上がります。

いかがでしたか?

今回は、起業を成功に導く資質(スキル)について解説しました。私は、戦略と資質はワンセットだと思っています。ぜひ、資質磨きにも力を注いでくださいね。

 

まとめ

起業の成功に必要なのは、
  1. コミュニケーションの基盤 国語力(論理的思考力)
  2. アイデアより継続力
国語力(論理的思考力)をあげる方法
  1. 小説を読む
  2. インプット&アウトプットを繰り返す
継続力を高める方法
  1. 才能(続けられる情熱)を見つける
  2. マスターマインドを集める

 

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いまだ唯仁